脂肪吸引の合併症
- 2026年4月22日
- コラム
脂肪吸引が良いという広告はよく見るけども、実際に合併症などはどうなの?って思われる方もいると思います。
しかし脂肪吸引の合併症をまとめたものはあまりありません。
今回はアメリカ合衆国で脂肪吸引の合併症をまとめた論文を紹介します。
Aesthetic Surgery Journal Open Forum 2024, 1–8
Liposuction Complications in the Outpatient
Setting: A National Analysis of 246,119 Cases in
Accredited Ambulatory Surgery Facilities
2019年から2021年にかけてのアメリカ合衆国で the American Association for Accreditation of Ambulatory Surgery Facilities (QUAD A)に報告された脂肪吸引の合併症について統計をまとめた論文になります。
これによると合併症が発生したのは246,119人中984人だったとのことです。合併症発生率は0.40%(984/246,119)。死亡率は0.009%(21/246,119)だったとのことです。
合併症の内容は以下の図のようになっています。

以下はこの論文のポイントをあげます。
①高BMIでは死亡、静脈血栓塞栓症と関連する。
②手術時間が長いと創離開の合併率が上がる。
③死亡例が発生したのは年間平均件数の多い施設。
④術後感染は年間平均件数の少ない施設。
BMIは重度の合併症を起こす原因として間違いないです。手術時間が長いと創部のなおりが悪いというのもずっと言われ続けていることです。年間手術件数が多い施設で死亡例が発生しているとのことですが、無理矢理に手術スケジュールを詰め込むのは危ないとのことです。ドクターの手術経験数は多いに越したことはないですが年間手術件数が多い施設は危ないかもとのことです。ドクターや施設の規模にもよるとは思いますが手術のスケジュールを無理に詰め込む施設が危ないのは当然です。術後感染は年間症例数の少ない施設に多いとのことですが、手術の環境が整っていない施設での施術はそうなってしまいます。
ReBeAS CLINICではこういった統計も参考にしながら安全に手術できるように日々アップグレードしていっています。うちは合併症が起きないから大丈夫ではなく、起きていなくても今後起きないようにする取り組みは重要です。