脂肪吸引④・・・脂肪吸引の基本、LFDの改善
- 2024年5月21日
- コラム
脂肪吸引はLFDといわれる深い皮下脂肪が増加した状態の改善を一番の目的としています。今回は図を用いて解説していきます。脂肪吸引が効果的な部位は深い皮下脂肪でこの深い皮下脂肪が増加することによって起こる張り出しを改善しボディーラインを改善します。
図のように身体の構造は表面から皮膚、浅い皮下脂肪、膜、深い皮下脂肪、筋肉の順にあります。浅い皮下脂肪は皮膚の一部と考えてよい部分であり皮膚を栄養する血管、神経、リンパ管が走行しています。LFDの状態の部位では深い皮下脂肪が増加しておりこの深い皮下脂肪を除去することで張り出しを改善します。
Fig.1 は脂肪吸引前の状態です。Fig.2 LFDの状態の深い皮下脂肪層にカニューレを挿入しTumescentという液を注入します。Fig.3 カニューレで脂肪を吸引します。このとき深い皮下脂肪層のみを吸引します。ReBeAS CLINICではアキーセル脂肪吸引を行っていますのでカニューレが振動して脂肪をほぐしながら吸引していきます。浅い皮下脂肪層を吸引してしまうと術後のぼこつきにつながります。なるべくカニューレの穴が皮膚側を向かないように均一に吸引していきます。Crisscrossingといわれる多方向からの吸引を行うことによってより均一に脂肪を吸引していきます。
Fig.4 深い脂肪の完全除去は無理ですが可能な限り除去するとそこが空洞になります。その空洞に術後水分がたまるので腫れが生じます。術後に圧迫するのはこの空洞に液が溜まらないようにする目的があります。Fig.5 その空洞は数カ月をかけて閉じていきます。Fig.6 空洞を確実に閉じ、より綺麗なラインにするため圧迫を行います。ReBeAS CLINICでは約3カ月の圧迫をお勧めしています。
Fig.7 空洞が閉じてラインが完成します。この一連の経過でLFDの状態の部分の張り出しを改善します。
次回は具体的な変化を症例写真をもとに紹介していきます。